自分に気づく心理学:加藤諦三(2)
周囲の期待ばかり気にしていると本当の自分が抑圧される
自分がやりたいことをやらないで 不満になる人は
周囲の人に気にいられるだろうというようなことをする
ところが 実際に周囲の人が期待しているのは
その人がしたいようにすることである
あなたの周囲の愛すべき人 憎むべき人
心の病んだ人というのは 憎むべき人を憎まず
逆にその冷たい人に罪悪感を抱く
それは心の病んだ人が その冷たい人に心理的に依存しているからである
生真面目な人は本当に愛されない
甘える事のできなかった子は
そのまま真面目な大人になっていくことが多い
真面目にしている限り 周囲の人の好意が期待できるからである
いつも他人から責められている気がするのはなぜか
常に周囲の人に不満な人は 無意識に甘えがある人である
その甘えが満たされない結果 欲求不満になり 憎しみを持つ
正義や道徳の仮面をかぶった他者への攻撃
もし 身近な人の言うことが「文句ばかり」と感じたら
自分の側の心の問題ではないかと反省してみる必要があるだろう
尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人は不幸である
尽くすというかたちでしか 相手との関係を維持できない人ほど
人から尽くされたいと 激しく欲しているのである
これほど尽くされたいと望んでいる人はいない
第一章は以上 詳しくは
愛蔵版「自分に気づく心理学」加藤諦三著
「人付き合いが苦しい時」
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